リースバックには欠かせない審査ですが、どのような基準で判断されるのかを知っておくことで、スムーズに手続きできるようになります。リースバックの審査を行う前に、まずは自分が基準に達しているのかをチェックしてみてください。
売却価格がローンよりも高いこと
リースバックをする場合は、不動産の売却価格がローンよりも上回ってなくてはなりません。たとえば査定で500万円と言われた物件があり、住宅ローンの残りが800万円だった場合は、住宅ローンのほうが300万円多い状態です。
この場合は審査に落ちてしまい、取引はできないことになります。売却価格とローンの金額については、どこの業者でも判断基準が同じのため、必ず売却価格が上回る必要がります。
もしローンが残る場合は、預貯金を使って不足している分だけを支払うという方法があります。この場合はリースバックの審査で落とされることはありません。
名義人全ての同意がある事
リースバックでは、名義人全ての同意が取れていないと、審査に落ちてしまいます。多くの不動産は、世帯主が名義人となっているため、同意を取る必要が無いケースが大半です。
しかし場合によっては夫婦の共有財産としていたり、相続が起こったことが原因で所有権がバラバラになっていたりなど、必ずしも世帯主が名義人とは限りません。
もし名義人が複数いる場合は、全員の同意がないと取引ができません。もし取引を希望する場合は、しっかりと一人ひとりと話をしたうえで同意を取りましょう。
家賃を支払えること
リースバック後は賃貸契約をすることになるため、毎月の家賃を支払える状況であることが重要です。「金銭的に余裕がなく、毎月の家賃すら払えないだろう」と判断されてしまった場合は、審査に落ちてしまいます。
しかし、収入が安定していなくても、貯蓄額や売却益などによっては支払い能力があるとみなされることもあります。実際に年金生活をしているシニア層が、審査に通るケースもあるので、不動産の判断次第です。
手続き前には自分なりに計算をして、家賃を支払えそうか確認しましょう。難しい場合は、別の方法で資金調達をすることをおすすめします。